東空落星

テンションによって方向性が変わるサイト。東方のことを書いてたりしているのでよろしくです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |

あれ、冷蔵庫が閉まらない?ちょ、この冷凍食品邪魔だってば。

暑い。
なんか、もう駄目です厳しいよ。
これは耐えきれませんねw
そんなわけでssなんだぜぇ。
れでぃ、ご?。
拍手返信をやる気力も出ませんなぁw
え、季節感?そんなの知りません。
はっはっは。



……ssごとに設定変えるもんじゃないですね。







かちり、かちり。
懐中時計の針が、一秒一秒時を刻む。
あと何時間この音を私は聴けるのか。
あと何分この音を私は聴けるのだろうか。
あと、何秒。
私は彼と話をすることができるのだろう。



「こんにちは、店主さん」

「おや、買いだしかい。ご苦労なことだ」

扉を開けると、いつものようにあの人は勘定台に座っていた。
それを見て、私―――十六夜咲夜は安堵した。
彼と、会えた事に。

「もう、冬も近いですしね」

「何にするかい?君相手なら、サービスするが」

「本当?嬉しいですわ」

「まともに商品を買ってくれるのは、君ぐらいだからね………」

そう言って、遠くを見つめる。
また魔理沙あたりに盗まれたのだろうか。
そう考えると、くすりと笑えた。
―――だけど、それと同時に、ぐさり、と心が痛んだ。
やっぱり彼は、私を客としか見てない。
時間が、ないというのに。

「うふふ。それじゃあ、これと、これをいただかこうかしら」

でも、それを表に出す私ではない。
ばれるなんて、もってのほかだ。
指で、商品をさしていく。
細いその人差し指は、自分でさえも、病人かと思うほど白かった。

「お代はどのくらいかしら」

「これと、これなら………。このぐらいだが」

「あら、そう。なら……」

「ああ待ってくれ。やっぱりもっと安くていいよ」

「?」

「言っただろう。サービスするって」

そう言って、普通よりも安い額を提示する。

「よろしいのかしら?」

「もちろんさ。君ならね」

それは、十六夜咲夜という『女性』に対しての発言か。
それとも、ただの『客』への発言か。
私には、それを考える事も出来なかった。
精神的にも。
………肉体的にも。

「あ、ら………?」

突如、視界が反転する。
胸のあたりが、苦しい。
張り裂けそうな痛みが突如、私を襲ってきた。

「あ………」

ドンッ、と強い衝撃が背中から来る。
背中から地面に倒れこんだのだと、理解するのにさえ、時間がかかった。

「咲夜、大丈夫かッ!?」

彼の、森近霖之助の声が聞こえる。
その声は、遠くから叫んで呼んでいるようにも、近くから囁いて呼んでいるのかのようにも聞こえた。

「ううぅ……」

私の口から、信じられないほどか細いうめき声がこぼれ出る。
ごふり、と咳が出た。

「おい、喀血してるじゃないか!」

彼の声で、その事にようやく気付く。
見ると、床にところどころ血が付着している。
どうやら、私の口から飛び出たらしかった。
―――もう、たい、む、あっぷ、かしら?
私の意識は、そこで途切れた。
暗い昏い、闇の中に。





まぶしい。
そう思い目を開けると、私はベッドに横たわっていた。
すぐにここがどこか理解する。
紅魔館だ。

「起きたようね」

「パチュリー様……」

声がした方に目を向けると、普段は図書館に居る筈のパチュリー様がおられた。

「私は確か……香霖堂にいて……それから………」

「そう。それで、あなたは香霖堂で突然倒れた。それはもう、いきなりね」

「…………」

そうだった。
私はあの店で突如意識を失った。
あの時は、本当に死んだと思った。
でも。
まだ、生きてる。
時間は、『私自身の能力によって削られた自分の寿命』は、まだ残ってる。
残ってるのだ。

「あの後、何が……?」

「まぁ、あの店主に感謝しておくことね」

「店主さんに………」

「そうよ。まぁ正確には、貴女が倒れたその時、たまたま香霖堂を訪れた竹林の兎が、たまたま応急用処置用の薬をもっていて、そのまま永遠亭に行ったら、たまたま患者もいなくて、その後この館に貴女を運んでくるときも、たまたま妖怪に襲われなかったのだけどね。あの店主はずっとそばに居ただけだけど、ずっと心配そうにしてたわよ。」

「うふふ……、それでは、私が生きていることは、奇跡に近いですね」

「動けるようになったら、ちゃんと礼を言っときなさい。」

「………はい。あの、店主さんは、今どこに……?」

「もう遅いから帰ったわよ」

「そうですか……」

「ほらほら。もう寝なさい。まだ、動ける体じゃないんだから」

「はい………」

ベッドにもぐり、瞼を閉じる。
安らかに、眠りは訪れてきた。











「どうだった、咲夜は?」

「一応、今は大丈夫よ。でも、いつまた発作が起きるか分からないわ」

「そう………」

「ねぇ、レミィ。発作が起きるという運命は、変えられなかったの?」

「……無理よ。咲夜は能力を使いすぎた。一瞬運命をゆがめても、またすぐに戻ってしまう。だから私には、発作で倒れた後の運命しか変える事が出来なかった」

「…………」

「咲夜に残された時間は……もうほとんどない。自分で、自分を削ってしまったから」


吸血鬼の言葉は部屋に響いたが、すぐに溶けるように消えてしまった。
夜はまだ、ふけていく。



スポンサーサイト
小説という駄文 | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<HEY!やったんだぜ! | HOME | ああ。消えゆくは塵のごとく。>>

この記事のコメント

コメントの投稿















コメント非公開の場合はチェック

この記事のトラックバック

| HOME |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。