東空落星

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明日も晴れるといいなぁ。

ついにタイトルが思いつかなくなり、明日の天気について考えるようになってしまいました。
ああ、これは重症かもしれませんね。
でも、暑いのは勘弁ですw

それではss?的なものを。
一応、衣玖さんに登場して貰いました。
設定が変?それは言っちゃ駄目ですよ。
妖怪が羽衣もってたって、いいじゃない。


余談なのですが、この頃本当に暑いですねー、扇風機扇風機……。
そういえば、最近は縦長な扇風機も登場しているらしいですね。全身に風が当たって気持ちよさそうです。

黒き雲。
時々、いなびかりが起きる黒雲のなか、私は腰をさすりながら飛んでいた。

「あー、痛い痛い………」

節々が痛く、顔も少し腫れている。
私はただ、地震が起きるという事実を伝えただけだというのに。
まさか、こんな目に合うとは。私―――永江衣玖は深いため息をついた。

「本当、ひどい目にあいましたわ」

あの白黒魔法使いのことを思い出し、体の痛みが増す。
くっ、今度会ったら、羽衣ドリルで突き刺してやるわ。

びりりっ

「?」

一瞬、何かが破れるような音がした。
しかし、この黒雲のなか、そんな音が聞こえるわけがない。
気のせいだろう。
不審に思いつつも、家路を目指した。

びり、ばりばりっ

しかし、時が進むにつれ、その音は大きくなっていく。
何なのだろうか、と飛ぶのを止めいったんその場に停止する。
ふわり、と羽衣が優雅に私の周りを漂う。

「………」

あら、おかしいですわ。
漂う羽衣の、真ん中あたりが裂けてるんですけど。
ああ、そうだった、と今頃になって思いだす。
あの時のあいつのスぺカで、破れたんだ―――

「って、きゃあああああああああ!?」

私たち龍宮の使いは、自らの力だけでも多少は飛べるが、主に羽衣によって力を増大させて空を飛んでいる。
そして、今の疲れた私には、自分の力だけでは飛べない。
地面に、頭から落ちていく。
パニック状態になり、打開策が何も浮かばない。
このまま、落ちていったら、さすがの私も死ぬだろう。
しかし残念な事に、今の私には手足をばたばたさせるしか、できる事が無かった。





その日、僕こと霖之助は普段通り本を読んでいた。
タイトルはかすれていてよく読めないが、どうやら羽衣伝説に関する書物らしい。
羽衣伝説。
羽衣を青年に取られた天女が、そのまま青年と結婚して下界に永住するお話。
青年は、何を思ってその羽衣を手に取ったのか。
天女の美しさに目を奪われたのか。
それとも、純粋な興味からか。
まぁ、その青年じゃない僕には、そんな事分からないけどね。
ぺらりぺらり、と頁をめくっていく。昔の書物らしく、書体も古めしかった。


ひゅうぅぅ………

「ん?」

上を向く。
ふと、何かが落ちてくるような、そんな音がしたからだ。
だが上を向いても、落ちてくるのはホコリだけだ。

「けほっけほっ」

喉から咳が出る。どうやら、気管に入ったらしい。
しばらくむせた後、今後この店で上を向かない、と心に誓った。
そしてまためくろうとして―――

ひゅうう……どがっばきばきばきっ、どすーん

それは落ちてきた。
香霖堂の、天井を壊して。


「な、何だっ!?」

立ち上がり、今何が起こったかを確認しようとする。
しかし、まき上がるホコリの嵐によって、視界には何も映らない。眼鏡が無かったら、目も開けてられなかっただろう。

「………」

どうやら、何かが落ちてきたらしい。
それを、やっとおさまってきたホコリの中理解した。
どうやら店の真ん中に落ちてきたらしく、幸い商品に傷は入ってない。
まぁ、天井の穴から空が見えるのは、何とかしないといけないけどね。

「………ひ、と?」

放り投げられた四肢。
それはまさしく、人の形をしていた。その服装から見ると、女性のようだ。
倒れているところを見ると、まともに衝撃を受けたらしい。
床近くのホコリが舞う。それは、彼女が呼吸をしているということだ。
妖怪、か。
瞬時にそれが僕の頭の中を駆け巡った。
いくらボロ店といえど、その天井を破壊するには相当上からじゃないと壊れない。
そして、そんな所から人間が落ちたら、まず間違いなく死ぬ。
半妖かもしれないが、今はそれは考えなくてもいいだろう。

「……大丈夫かい?」

声をかける。しかし反応が無い。
気絶しているのかもしれないな、そう思い、まず椅子にでも座らせてやろうとその体に手が伸びた。

「ん?」

その時、それが目に入った。
彼女が倒れているすぐ隣―――に真ん中あたりが引き裂かれた布があった。
ストールか何かだろうかと考え手に取ってみる。
自らの力で、何かはすぐに分かった。しかし―――

「羽衣……!?」

そう、それは羽衣だった。
その事実に霖之助が混乱していると、

「あーーーーーーー!」

彼女が、起きた。
その眼は、愕然と見開かれている。

「あ、あなたは何しているんですか!」

つかつかつか、と近寄り、持っていた羽衣を奪い取る。

「私の羽衣に触らないでください!」

「何故、僕が怒られるんだ!?そもそも、天井から落ちてくる君の方がどうかしてる!君が落ちたせいで、天井に穴があいてしまったじゃないか!」

冷静さを取り戻し、彼女に反論する。
きょろきょろとあたりを見回す彼女。
やがて、その視線が天井にぽっかりとあいた穴で止まった。
やっと安堵感が出てくる。理解してくれただろう。
上を向いていた彼女は、ゆっくりと首をおろしてこちらに目をやった。

「ここは、あなたの店のようですね」

「ああ、そうだが」

「自分の店のぼろさを、他人のせいにしないでください」

「そう考えるか!?」

駄目だ。これが、下界に住む人間との違いだろうか。
というより、どんな貧乏でも天井に穴は開いてないだろう。

「あなたの名前は何ですか?」

「僕かい。森近霖之助だが」

「そうですか」

「普通、自分の名前も言うべきだろう」

「ああそうですね。私は永江衣玖です。さっそくですが、あなたを抹殺します」

「冗談はよしてくれ」

店まで壊して、今度は僕まで壊す気か!
そう言おうとした瞬間、衣玖の赤い顔が見えた。

「だ、だって……羽衣を奪うなんてあんまりじゃないですか……」

「は?」

「セーフセーフ……。気絶してたんだからセーフ……」

「どうかしたのかい?」

「何でもありません。それでは、これで失礼しますわ。特別に、抹殺だけは勘弁しときましょう」

「それはありがたい。ついでに、穴を直しといてくれるかな」

「さぁ?何の話かわかりませんね」

ふわりと舞うように、まだホコリくさい店の外に出る。
玄関の戸に手を掛け、首だけでこちらを振り返ると、彼女は告げた。

「助かりましたわ。私の落ちた所に運よく、あなたの店があって」

じゃなけりゃ、地面に激突してましたもの。
そう付け加えると、衣玖は姿を消した。
取り残された霖之助は、負け惜しみのようにつぶやいた。

「何だ。自分が穴をあけたって、分かってるじゃないか」

とりあえず、読書はあの穴を塞いでからだ。
そう思い、倉庫に修理道具を取りに行った。










―――羽衣が裂けたままのせいで、上手く天に昇れずにいた衣玖を見つけた霖之助が、しぶしぶ縫ってやるというのはまた別の話である。(つか、別のssである)
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