東空落星

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なぜかできた。

ブルーな感情で書き綴ってたら、こんなの出来上がりました。グロイ方なのかもしれません。
時間軸で言うと、紅魔郷の六面(レミリア様)とEX(フラン様)の間の期間に霖之助行ったら、的な感じです。まぁ、霖之助、ほとんど出ませんけどね。
それと、今回からタイトル頑張って付けてみようかと。それでも時々だと思いますけどね。
文章がおかしい?仕方ありません、それが私ですから。

それではどぞー。

『扉越しの、誰かさん』



痛い。
最初はその痛み。
痛い。
最後もその痛み。
いや、終わりなんてないのかもしれない。

助けて。
ずっと願う望み。
でも、それは願わない。
痛い。
この部屋にいる事が。


いつからここにいる?
そんな事、もう忘れた。
天井の八十七個。
右の壁の二百三十三個。
左の壁の四十九個。
うしろの壁の二十六個。
前の壁の、六十九個。
壁にある染みの数を覚えるのも、もう飽きた。
でも、することが無い。
だから私はまた数え始める。


外にどんな色があるかなんて、とうの昔に忘れた。
知っているのは、この部屋にある色だけ。
どんな色があった?何があった?
私はそれを知っている。
ただ、思い出せないだけ。


ねぇ、お姉さま。
どうして私を閉じ込めるの?
私は、お姉さまの事だいすきだよ。
私、お姉さまに会ったら、したい事がたくさんあるんだ。
その眼窩を粉々に砕いてやりたい。
その四肢を、バラバラに引き裂いてやりたい。
五臓六腑を、すべて引きずり出してやりたい。
私の剣で、お姉さまの体をずたずたに切り刻んでやる。
それでね、お姉さまの耳元でささやくの。
―――あんたをこうしてやりたいって、ずっと思ってた。
ってね。きゃはははは。


朝か夜かも分からない日々が続く。
時の進み方も分からないこの部屋で。
羽で浮かび、天井に耳をくっつける。
―――聞こえた。
お姉さまの声。
知らない奴の声。
知らない奴の言葉。
知らない奴ノワライゴエ。
お姉さま、楽しそうね?
妹の私は、かまってくれないの?
どうして?ねぇ、どうして?
そこにいる奴が消えたら、私のことかまってくれる?
名前も知らない奴。顔も知らない奴。
心の中にそいつを思い浮かべて、ずっと殺し続けた。
久々に、すがすがしい気分になった。



上の方が騒がしい。
誰かが弾幕でもやっているのだろうか。
私は一度もやったことが無い。
ここから、出たことが無いから。
すぅ、と手をかざす。
玉が出現し、壁に向かって飛んでいく。

バァン!

壁にぶつかったとたん、弾は霧のように消えた。
もう一度。

バァン!

撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。撃つ。消える。

それだけ撃っても、壁は壊れない。
誰かが、細工してる。
この壁は、どんなことでも壊れないのだろう。
壁に近寄る。

ぎりりりりりり

憎たらしい。
私と世界をへだてるこの壁が。
爪を立て、汚い壁をひっかきまわす。
途中、爪が折れて赤い液体が関節の線に沿ってどろりと曲線を描いた。
今度はこぶしで殴ってみた。左で四十九回。右で五十五回。
ぷしゃっ、と血が噴水のように吹き出て、うっすらと骨が見えた。
それをしばらく見つめてから、すたすたすたとベッドに戻る。
この傷も、明日には治っているだろうから。
だって私は吸血鬼。何百年も生きれる存在だから。
それだから、しねないでずっとここにいるのだから。




とんとんとん

音がする。どこから―――?

とんとんとん

トビラからだ。誰が―――?

「ここに、誰かいるのかい?」

人の声だ。ドウシテ―――?

ベッドからはね起き、扉に近寄る。
赤黒い扉の向こう、確かにそこに人の気配がある。
知らない気配だ。少なくとも、私は。

「誰もいないのかい?」

また、扉越しから声が聞こえる。

「あ………ぁぁ……」

久々に喉を使ったからか、上手く声が出ない。
私はノックで、扉越しの誰かに返した。

「何だ、こんな地下にも誰かいたのか。返事が無いからいないものかと思ってしまったよ。実は迷ってしまってね。すまないが、道案内してくれないか」

それは無理だ。
この館で私が知っているのは、私が今いるこの部屋だけだから。


「ここを、開けてくれないか?」

「…………」

それも無理だ。
この扉は、外からも、中からも、開ける事は出来ない。
できるとすれば、この扉に封印を施したお姉さまの力が弱ったときだけ。

「それにしても、君はどうしてこんな所に?こんな薄暗い地下に………」

「私だって、居たくないよ!」

やっと、声が出た。
久々の言霊には、怒気が孕んでいた。

「それじゃあ、どうしてこんな所に?」

「お姉さまが、出してくれないの」

その時、いい案が閃いた。
―――こいつを使って、何とか扉を開けさせよう。
一瞬だけでもいいから隙ができれば、こんな扉破壊できる。
そうすれば………。ヒヒヒヒヒヒヒヒヒ。
だけど、扉越しの誰かの返答は、私が予想していたものとはまるで違った。

「君のお姉さんは、君の事が大事なんだよ」

…………あ?
イマ、コイツ、ナンテイッタ?
君ノオ姉サンハ、君ノ事ガ、大事ィ?
ふっざけんな!
あいつが、私のことを大切にしているわけがない。
私の力におびえ、私を封じ込めることしかできなかったやつが。
それなのに、何言ってるんだ、こいつ!?
殺してやる。
その眼球をひっこ抜いて、空いたその二つの黒い穴に陰嚢をつめてやる。
関節をあらぬ方向に曲げ、股間の方から引き裂いてやる。
その細胞を一ミクロンも残さずに粉々に砕いて、魂さえも消滅させてやる。

「ふざけん」

「お姉さんはね、怖いんだよ。君が狂ってしまう事が」

「………?」

「声しか聞こえなくて分からないけど、まだ君は幼い。そんなときから人と触れ合って、何かが変わってしまったら。それを思って、君のお姉さんは君をここに閉じ込めたんじゃないのかな」

「………」

こいつの言ってることは、わけがわからない。
でも、こいつを殺そうとする気持ちだけは、なぜか失せていた。

「きっと、もう少しで開けてくれるよ」

「本当!?」

「ああ。今までどんな存在をも入れなかったこの館が、ここ最近人を入れるようになったんだ。この館の主も変わったんだろうね」

「お姉さま、が?」

「おや。君はもしかして、ここの主の妹さんなのかい」

「うん」

「ここには図書館目当てで来たんだけどね。途中で会ったんだが、ずいぶんと優しそうな感じだったよ」

「へぇ………」

あのカタブツがそんな顔する時が来るなんて、思ってもみなかった。
私の知っているお姉さまは、いつも難しそうな顔をしていたから。

「さて。僕はそろそろ戻るよ。何とか、自分で帰り道を見つけてね」

「あ………」

「ん?」

「また、来てくれる?」

「君が望むなら、また来てあげるよ」

「ねぇ、あなたの名前は?」

「僕かい?僕は、森近霖之助だ」

「もりちか、りんのすけ?」

「そうだよ―――ところで、君の名前は?」

「私は………」

その時、ふと思い出した。
人に自分の名前を言うなんて、いつぶりだろうか。
そう考えると、自然に笑みがこぼれた。

「私の名前はフランドール・スカーレット!フランだよ!」

「フランか。いい名じゃないか。じゃあ、またねフラン」

「うん!」

かつかつかつ、と少しずつ足音が遠のいていく。
次にその足音が聞こえるのはいつだろうか、と私は内心わくわくしていた。



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