東空落星

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はいはい。三巻目は三振じゃなくて三角関係とかじゃないかなとか考えてた私が通りますよ。

私、生徒会に入ったら副会長になるんだ……。




という冗談から入ったりする今日です、はい。
残念ながら、今日も時間がないのです。しかし、昨日フラ霖載せると言ってしまいましたし、やるしかないのです。
拍手返信も、後ほど行いたいと思います、いつもありがとうございます。

さて、ssですが。
コメディなフラ霖を書いていたのに、先になぜかこちらができてしまいました。
中間の話のため、どうしてもグロ表現が入ってしまったりしておりまする。
どうも、フランドールの心とかを書こうとすると、こうなってしまいます。反省するべきですね。
それでは、タイトル付きで、どぞー。



『IMOUTOSAMA ENDLESS ESCAPE
―――抑えられない破壊衝動』





一応、続いているはず………。





暗い昏い場所、どことも知れない場所に私はいた。

『フラン』
誰かが呼んでいる。
『フラン!』
誰かが叫んでいる。
何かを。
『フランドール!』
私。
それは、私の名。
四百九十五年もの間狂気をため続けた、すべてを破壊尽くす存在。
切リ裂イテヤル。
粉々ニシテヤル。
ソノ赤イドロリトシタ液体ヲ、我ガ喉ノ渇キガ潤ウマデ、飲マシ続ケロ―――

「駄目!」

日ごろ大きくなっていくその衝動に向って、私は叫んだ。

「誰も壊しちゃ、駄目!」

途端、場面が変わった。
目の前にあるのは、幾銭もの死体の山。
私がずっと、したいと思っていたこと。
でも、今は違う。
今は―――

「壊さなくたって、いいの!もう大丈夫!壊さなくても、普通に遊べるもん!」

そう。
霖之助と、いつも遊ぶように。
私は、狂ワナクタッテダイジョウブ。
ごろり

何かが、転がって私の足もとにぶつかった。
ぶつかった瞬間の、ぬるりとした感触に悪寒を感じ、後ろに後ずさる。

「あ」

その時、見てしまった。
その、ぶつかってきた『何か』を。

「りんの、助……」

それは、まぎれもなく霖之助だった。
ただし。

「あ、ああああああああああああああああああああ」

―――頭部しか、ないが。
首の切断面からは、骨と肉がこちらをのぞいている。
ソレハ、コレまデ食べたドんナ肉料理ヨリも―――オイシソウダ。
「あああああああああああああああああああ!」

見たくない。
そう思って手で顔をふさぎ、うずくまる。目を閉じるだけじゃ、無意味に感じたから。
だけど。

「………え?」

何だ、これ。この感触。
さっき、足に感じたのと同じ、ぬるりとした感触。
すぅ、と恐る恐る目を開く。もちろん、霖之助の頭を見ないようにしながらだ。

「………ナンデ?」

私の両手は、赤かった。
皮膚がとか、血管が浮き出ているという意味じゃない。
赤い液体で―――どろりとした血で、赤かったのだ。
よく見ると、爪の隙間にも、何かぐちょぐちょしたものが詰まっている。

「あ、ああ………」

あたりを見回す。
目の前には霖之助の、首。
そして、血まみれの私。
それ以外、何もない。さっきまであった筈の死体の山も、いつの間にか消え去っている。

「ナァニ、コレハ?」

ねぇ、もしかして。
信じたくない。でも、それしか浮かばない。
―――私が、霖之助をこうしたの?
爪ノ隙間ニ詰マッテイルグチョグチョハ彼ノ肉片―――?
「霖之助」

手を伸ばし、霖之助を持ち上げる。
その眼は瞳孔が開ききっていて、ひとかけらの生命も感じさせない。
その皮膚は青白くて、血の気を感じさせない。
霖之助はすごい軽くて、まるで体の大部分がないみたいで―――

「嘘」

まるで、じゃない。
本当に、ないのだ。
ぽつり、とつぶやく。
それを聞くのは、目の前の生首だけ。

「なんで……?なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでどうしてっ!!」

その時、目の前に鏡が現れた。
赤錆びだらけの、汚い鏡だ。
いつからあったのか。不思議に思い、いつの間にかそこにあった鏡に近づこうとシテ――――――足が止まった。
愕然とする。どちゃり、と抱えていた頭が地面に落ちた。

「うそでしょ」

鏡に映った私。その顔は―――笑っていた。
口を、裂けるのではないかと思うぐらい、その両端を吊り上げて。
楽しんでいるのだ。
彼を―――壊して。

「嘘!」

叫ぶ。
必死に口をふさごうと、手を使って顔をもみくちゃにする。
だけどどうやっても、私は笑うのをやめない。
ずっと、口をあけている。
その口からは、今すぐにでも聞こえてきそうだ。
哄笑が。

アハ。
アハハ。
アハハハハハハハハハハアハハハハハハハハアハハハハハハハハハハハアハハハハアハハハハハハハハハハハハハハハハアハハハハハハアハハハハハハハハハハハアハハハハハハハハハハハハハハアハハハハハハハハアハハハハハハハハハハアハハハハハハハハハハハハハハッ!

そして、その絶叫とも思える笑い声が、本当に出ようとする瞬間―――






「フラン!」

「………え?」

「起きたかい。まったく、心配したよ。本の朗読を始めようとしたら、いきなり倒れたんだから。もう少しで、咲夜さんを呼ぼうとも思ったくらいだ」


気づくと、私はベッドに寝かされていた。
自分の体を見回す。どこも赤くなんてない。血なんて、ついてない。
目の前には、私を心配そうに見つめる霖之助の姿があった。
その首は、ちゃんと胴体とくっついている。

「……く、び……」

「ん?僕の首がどうかしたかい」

「さっきのは、夢……?」

必然的に、そうなる。
手を伸ばし、彼の首に触る。
だって、ここのいる霖之助は、生きているんだから。

「フラン……?」

「霖之助ぇ!」

「うおっ!?」

飛び上り、霖之助にしがみつく。
ドスン、と大きな音がした。どうやら、そのままの勢いでうしろの壁に激突したらしい。
壁にぶつかった霖之助が、私にしがみつかれたままが腰を下ろす。

「うぐっ……。フ、フラン。さすがに今のはちょっと……」

「霖之助、霖之助、霖之助、霖之助、霖之助!」

「………?どうしたんだいフラン」

「うぐぅ…・……ひっぐ」

霖之助の顔を見つめる。
ぼやけて、よく見えない。なんでぼやけているんだろう。
寒くもないのに、鼻水が出そうになる。

「………泣いているのかい」

「………泣く?」

ふと、視界が何かに覆われる。
目に何かが軽く触った。

「ほら、拭いてあげたよ」

そう言う霖之助の手には、ハンカチが握られていた。
ハンカチの中心らへんが、染みができて濡れている。
―――涙。外でよく降っている雨と、どう違うんだろう。

「りんのすけぇ、……うっ・……さっきね、……ぐじゅ……怖い夢を見たの」

「怖い、夢?」

「うん」

脳裏によぎる、あの光景。
私が、霖之助を粉々にしたあの夢。

「私、怖いよ・………。いつか、抑えきれなくなって、全部壊しちゃいそう」

あれは、あの衝動は、絶対に出してはいけない。
出したらきっと、私は霖之助や魔理沙や霊夢、みんなみんな、壊しちゃう。

「怖いよ……りんのすけぇ」

「大丈夫だよ」

ぎゅ、と私の背中に手が回る。
温かい。そして懐かしい感じ。
私も、さっきより力を込めて、彼にしがみついた。

「君には、みんながついている。レミリアや魔理沙、それに霊夢。もちろん僕もね」

「でも、そんなことわからないもん………」

「………もし」

霖之助の口調が強くなる。

「もし君が何もかもを壊しそうになったら、僕が止める。伊達に君とは遊んでないからね」

「でも、霖之助、弾幕も張れないんだよ?それでどうやって」

「大丈夫と言ったろう?これでも、秘策はあるんだ」

そう言って、笑みを浮かべる霖之助。
どうしてなんだろう。
どうして霖之助は、弱いくせにそんなこと言えるの?
私が弾幕を張ったら、一秒も持ってられないよ?
それ、なのに、どう、して…………。

「……………」

「………フラン?」

返事は帰ってこず、聞こえるのは、規則正しい呼吸音だけ。
それでも、しがみつく腕だけは緩んでない。

「……寝たのか」

「すぅー………すぅー……」

「大丈夫。ちゃんと、傍にいてあげるよ」

とりあえず、その怖い夢のことだけでも忘れさせてあげよう。
霖之助はそう思うと、そのやわらかな彼女の金髪を撫でた。








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