東空落星

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スラッシュという名前にしようとしたはずが、スラシュに。

『我が竜』の一番最初の名前はこれでしたね。
だ、だって…どの竜にしようか迷ってたらみんながせかすんだもん……。
名前入力もあせっちゃうよ。


か?ぐか?ぐかぐおひめさま。
……いえ、なんでもありません。最近の流行に後れて乗ってみただけです。
続きの歌詞は、脳内妄想で!
そんなわけで前言ってたグロ輝霖。なかなかの出来栄えと思えたのは一行目だけ。

それでは、どぞー。
あ、グロ注意ですので。でもとりあえずヤンでることはないので一安心。

『それは一つのルーティン』




あ、それと。皆様、絵チャお疲れ様でしたー。とても楽しかったです。
自分なんかが言っていいのか、不安だったりするので、ひとりごとですが。
変態発言ばっかしていたので、皆様の気分を害してないか、気が気でないです。





ザシュ、ザシュ、ザシュ。
ころりと転がったそれを私は袋に詰めた。
同時に、それまで中に入っていたものを抜き取り、外に捨てた。
私は膨らんだ袋を頭の下に敷いた。
月だけがすべてを見ていた。









この頃傷の治りが早い。
長い人生の間で、妖怪の力が強まったのだろうか。
これで、体力なども上がっていると、嬉しいところなのだが。











「ごきげんにょう、霖之助さん」

「……まだ眠いんじゃないかい?舌が回ってないよ」

「もう、いちいちうるさいわね」

朴念仁の癖して、そういうところだけはしっかり突いてくる彼に、蓬莱山輝夜は眉をしかめた。

「永琳殿は一緒じゃないのかい?」

「いつもいつも一緒じゃ疲れちゃうでしょ。今頃研究にでも没頭してるじゃないかしら」

「そうか」

「そうだけど、何?目の前にこんなに魅力的な女がいるというのに、ほかの女の話をするなんて、失礼じゃない?」

「おかしいな、どこにも見えないよ。いつの間にそこまで視力が落ちたかな……」

彼はポケットから布を取り出すと眼鏡をはずし、両方のレンズを念入りに拭いた。念入りに、というのがイラッとくる。

「………こいつは何で、昔の男達みたいに私になびかないのかしら」

「ん?何か言ったかい。ところで、魅力的な女性というのは一体どこに」

「あー、もう!うるさいわねぇ!その話はもう終わりよ!」

間違いなくからかっている霖之助に、私は声を上げた。
だが、いつの間にかそれまで読んでいた本を畳んでいるところを見ると、一応こちらの相手をしようという気にはなったらしい。

「それで、今日は何用……と、その前に。それは何だい?」

「見てわからないの?」

左手に持っていたものを両手持ちにし、抱きかかえる。
ついでに、頭をうずめて上目づかいもしてみた。サービスってやつね。

「君が何でそんな子供臭いポーズをしているのかは保留しておいてあげよう」

「あら、それじゃあ、いつかは答えてくれるのかしら?」

「それについても、保留だよ」

「つれないわねぇ」

「それで、それは一体?」

「見ればわかるでしょ?枕よ、ま・く・ら」

「………」

ふんわりと、丸みのある形。
ふかふかとしていてさわり心地もよさそうな。
そう、それはまごうことなき―――枕であった。

「……ふむ。とりあえず、触らせてくれないか」

「駄目よぅ、私の所有物なんだから」

彼の伸ばした右手が枕に触れるぎりぎりで、二歩ほど後ずさる。
彼の手は、空を掴んだ。

「見たところ、外のものかな、それは」

「いいでしょう。前使ってたやつとは大違いなのよ」

「ほう。やはり、硬さや材質が違うのかな」

「ええぇ、とっても寝心地が良くて、温かいのよ」

「なるほど……」

感心しながら腕組みしている霖之助をよそに、私は心配ごとをしていた。

「でも、そろそろ腐っちゃうかもしれないのよねー」

「いやいや、その表現は間違っているだろう……って、もしかして、洗ってないのかい?」

露骨に嫌そうな霖之助。ちょ、ご、誤解よ誤解!

「誰も枕のカバーのことは言ってないわよ!……中身のほうよ」

「いや、もう腐っているだろう」

「今訂正すれば、誰のことを言ったのかは不問にしてあげるわ」

「それで、何が腐りそうだというんだい良かったら僕が取り替えてあげるよ」

「………」

調子いいわね……と心の中で毒づきながら、唇を尖らせる。

「この枕の中身よ。どうも臭うなぁと思ったら、中の素材のが腐敗してきてたのよ」

「その素材とは?」

「すぐ取れるものなんだけど……。実は協力が必要でね」

「ふむ……。仕方がない。永琳殿には色々と厄介になってるしね。やむをえまい」

「永琳は関係ないと思うんだけど?……そこで何で、貴女のためにこの身をささげよう、とか言えないかしらね……」

「ブラックユーモアとして受け取っておこう」

「あら、真剣に言ったのに……」

こうも簡単にはぐらかされると、呆れも出てくる。
私は貴方のために、なんでもできるというのに。


「それじゃあ、協力を要請しようかしら?」

「かしこまりました、お姫様」

「あら、珍しく空気を読んだわね」

「珍しく、というのは余計だな。これでも親身になっているつもりなのだが」

「嬉しいこと言ってくれるわね。うふふふ」

そこで、彼がかたんと腰をあげ、立ち上がろうとする。
だがそれを、私は手のひらを前にだして、制止した。

「何か?」

「ああいいのよ。素材は、すぐそこにあるから」

「どういう意味だい?」

怪訝そうにこちらをうかがう霖之助。浮いていた腰は、立ち上がるタイミングを失い、元の場所に戻っていた。

「だから、あるのよ」

「……なるほど。この店の品の中にあるということか」

「んー、まぁ……そうなのかしらね」

「的を射たセリフだと思ったのだが」

「まぁそうね。いいわ、そういう事で」

霖之助はまだ納得していないようだが、納得してもらわないと困る。
―――それじゃあ、取りましょうか。


「あ、それよ、それ」

「え?」

「だから、その後ろのよ」

「どれだい?」

「だから、それだってば」

彼が後ろを振り向く。
その間に少しずつ、少しずつ、気づかれないように彼に迫る。
手を開く。
『それまで握っていた枕がドスリと何とも似つかわしくない鈍い音をたてて、落ちた。』

「これまではね、夜に取ってたのよ。だ?れも見てない、夜に」

「なぁ、いい加減教えてくれないか。その素材は何なんだい?教えてもらえない限り、それそれ、と言われてもわからないよ」

「いつでも感じてタイ。一時でも、離れ離れになんてなりたくない」

次の瞬間、彼の意識は途絶えた。

「だから、あなたの一部分を、いつも身に着けていればいい、って分かったの」






ザシュ。ザシュ。ザシュ。
私はそれを切り始めた。切断するのにはいつも時間がかかる。
ザシュ、ザシュ、ザシュ。
ぷしゃっと飛び出る。ころりと転がったそれを私は袋に詰めた。
同時に、それまで中に入っていたものを抜き取り、外に捨てた。
私は膨らんだ袋を頭の下に敷いた。
太陽の光が少しばかり暑かったが、我慢できた。

「ふふふふふふ」

気絶している霖之助に抱きつく。
意識がある時は、彼に抱きつけないから。
まったく、この絶世の美女様を嫌がるなんて。

「うふふ……」

もし、誰かがこの光景を遠目に見たら、おかしいと思うだろう。
次に、見る角度を変えようとする。
変えたって、見えるものは変わらないというのに。

首なし男に抱きつく、血まみれ少女。

きっとみんなそう言うだろう。
実際、その通りなわけだし。

「やっぱり、いい枕だわ」

自分と彼との間に、それまで頭に回していた枕を滑り込ませる。無論、枕も血まみれだ。
しかし、やけに大きい。先ほどの―――この惨事になる前―――枕の、1,5倍ぐらいある。

「見つからない場所に捨てないとねー。ま、そこら辺に捨てても、勝手に雑魚妖怪どもが喰ってくれるんだけど」

無意識に呟きながら、その瞳は床に落ちるソレを見つめていた。

ソレは、銀髪だった。
さすがに無機物は蘇生できないので、眼鏡は取っておいた。
ソレハ、私がいつでも一緒に居たい人―――
の、頭だった。

「三日もたたずに腐敗が始まっちゃうなんてね、想定の範囲外だったわ」

転がる頭は彼のものだが同時に、彼ではなかった。
眼球はすでに液状化が始まっているらしく、その窪みのなかでたぷたぷ揺れていた。頬の肉もこそげ落ちており、骨が浮き出ている。耳からは……鼓膜が破れたのだろうか?一筋の赤い線が小さい真っ暗な穴から出ていた。
首の切断面は、最初のほうは切断面らしく、血がぐちょぐちょしていたり、骨にこびり付いてたりしたのだが、今はその時の面影もなく、干からびた血管と、中がスカスカになってそうな弱弱しい骨だけだった。

「まぁ、新しい霖之助さんも手に入れたから、良しとするわ」

もみゅ、と柔らかい羽毛の感触とともに、硬い、けど繊細な感じの感触が伝わってくる。
枕の中身をごそごそと取り出す。もともと赤かった手が、もっと血まみれになった。

「きれいな顔ねー、いつものメガネがないのが、少し残念だけど」

鮮血に染まった赤い羽毛をちょいちょいとどけると、そこには森近霖之助の顔があった。
床に転がっている森近霖之助よりはこっちの森近霖之助のほうが顔色は良い。
まぁあたり前か。さっき、切断したばっかだし。

もこっ

一瞬、妹紅を早口で言ったような音がする。そしてそれは確実に、頸動脈やら毛細血管やらからいまだに血を噴出し続けている彼の胴体側の首から聞こえていた。

もこっぼこぼぼっ

ふと、今まで出続けていた血が止まったかと思うと、真ん中あたり、首の骨らへんでにゅぅと灰色っぽいようなでも少しテカリを持つ何かが生えた。

もこここもこっ

それは植物のようにどんどん上に伸びていき、グロテスクな切断面も、どんどん白くなっていく。

「ごきげんよう、霖之助さん」

にゅぽっ

白い部分がびくんと上がったかと思うと、その下には肌色の皮膚があり、先ほどの白い部分は、その登頂部分の周りに髪の毛として垂れ下がっていた。

かちゃりと、壊れないように、切断する最中持ち続けていた眼鏡をそれにかけてあげる。

シアワセソウニ眠ル、森近霖之助の顔が、首根っこから生えて、そこにあった。







「……ん?」

「ごきげんよう、霖之助さん」

彼はようやく目が覚めた。ちなみに、さきほど赤く染まっていた店はすでにない。控えさせておいた奴らに処理を頼んでおいたからだ。すみずみまで、血は拭かれているはずだ。
だから、彼も血まみれじゃないし、私も血まみれじゃない。枕もカバーはきれいなままだ。
―――中身が、新品になったけどね。

「ん、僕は……確か」

「いきなり倒れたんだもの。びっくりしたわ」

「倒れた?」

「あら、記憶にないの?」

それはつまり、私に気絶させられたのも覚えてないということだろう。
死角からの一撃は功をそうした、らしい。

「ああ、まったくない……。君は、ずっとここに?」

「ええ。まぁね。倒れた人をほったらかしになんてできないでしょ」

原因は私なのだが、それは言わなくてもよかろう。

「そうか……。気を遣わせて悪かったね」

「べ、別にそんなんじゃないわよ。いちいちつまらないこと言わないで」

「ははは、そうかい。……ところで、枕の素材は?」

「ええ、ありがたくもらったわ」

「……ふむ。起きるのを待ってくれていた人に代金を迫るほど、僕は金の亡者じゃない。それに、非売品のものを取っていたわけではないだろう?」

「取り換えがほとんどできない貴重な枕素材って、どんだけ高級なのよ。心配いらないわ」

「それならいい」

いつでも、取り換えはできるわよ。
だってもう貴方、死ねないし。
やっぱり、寝ている間に口に注いだのは正解だったわね。

「それじゃあ、用も済んだし、帰らせていただくわ」

「ああ。今日はすまなかったね」

「うふふ。今度会う時にサービスでもしてもらおうかしら」

「それは今度会った時にでも考えるよ」

「うふふ。それじゃあ、ね」














少し硬めの枕を抱く。その硬さの正体は、森近霖之助の一部だ。

「うふふ……」

たぶん三日後に、また腐る。
その時に、また彼に会いに行こう。
彼が私に振り向いてくれるまで、これはずっと続く。永遠に。
なぜなら、どちらも死ぬことがないのだから。
蓬莱人の愛は、長いものよ?
それは一つのルーチン。

                              







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2015-12-03 Thu 22:30 | | #[ 編集]

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