東空落星

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ああ、一日って短い。

とりあえず時間がないので、予告だけでも守ろうかと。そんなわけでss公開。見直しはした気がする、たぶん。




とりあえず私はロリという事についてもっと勉強するべきだったのではあるまいか。
これはただたんに、霖之助と小さい女の子のssじゃないか……。



『It is  a wonderful world

そんなわけで久々に三人称っぽく(って言うんだよね?)書いてみました。
三人称って疲れるね……。うん。自分の書いたこれが三人称と言えるのかは分かりませんが。
話の意味不明さは文章の多さでカバーだぜ。
そして、怒られそうなネタを使いまくった私は考えるのをやめればいい。
……あれ?前、同じようなタイトルでss書いた気が……。




彼女が、小さいように見えた。

否―――それは勘違いだと森近霖之助はすぐ気付く。

それは、比喩などではないのだ。


―――本当に、小さい。呆れるほどに。
眼をいくらこすった所でその事実は巨塔のようにそびえたつ。

その身体は三等身ぐらいに縮んでおり、いつものようなプロポーションはどこぞの風。
平面、絶壁、水平。そんな言葉が似合うような格好になっている。


と、それまで口を閉ざし、沈黙を貫いていた彼女がいきなり喚いた。

「ごはんがたべたいわー」

白玉楼の主はいつもの様な事をいつものではない体型で言った。





「あー。それで、幽々子 、殿?いや、幽々子、さん?」

彼女を呼ぶ声がいちいち疑問形なのは、彼自身もこの女性の今の姿を訝しげに思っているからであろう。
いつもなら腰をかがめなくてもいいのに―――と思いながら、かなり下の方に居る西行寺幽々子にもう一度問いかける。

「どうして、そんな姿なんですか?」

「ごはんがたべたいわー」

「いやいや、そんな事が聞きたいんじゃなくて」

「ごはんがたべたいわー」

口で指をくわえるようにしながら、のほほんとそう言う幽々子は完璧に子供である。

このままでは埒があかないと考えた彼はおもむろに勘定台の方に戻ると、

「ほら、飴だよ。君が言うごはんとやらには劣るかもしれないが」

袋に入っていた飴玉をがさがさと取り出すと、彼女の手持無沙汰な逆側の手にそれを握らせた。
言葉が敬語口調じゃなくなっているのは、相手の幼い精神年齢もとい身体年齢に合わせようと考えたからかもしれない。

「飴玉だわー。おいしそうだわー」

彼女は握った飴玉を宝石のようにうっとりとした視線で眺めると、ぱくりと口の中に放り込んだ。
彼はその様子を見て、ころころと舌で弄びながら舐めるのだろうとふと思ったが、

ガリッ、ガリリリリリ

「………」

二人しかいない空間に、無情にも、奥歯でかみ砕く時の音が響く。
その音が終わったと思うと、それまでの緩慢な動きがうそのように、彼女が近付いてきた。

「飴玉もっとほしいわー」

彼女の視線は飴玉を入れている袋にだけ注がれている。あの数秒で、彼女の口から飴玉はその欠片さえも消えうせたようだ。

しかし彼自身もそう簡単には渡せない。なぜならこれはれっきとした食糧で、飢えをしのぎきるための非常食だからである。ちなみに彼の家に『食』という言葉が付くのはこの飴玉だけだ。

身長の差というものを活かし、飴玉の入った袋を両手で持って肩より上にあげると、切なげに伸びてきていた幽々子の手が止まった。
いつものように宙を浮くかと思ったがそこまで頭が回らないらしく―――失礼な物言いだが、このぐらいの年で頭が切れていたら少し怖い―――名残惜しさそうに手を引いた。
と、それまで飴玉へ向けていた視線を縦横無尽に店の中を走らせると、何かをひらめいた様子で幽々子は言った。

「……なんでもいいから食べたいわー」

肩より上にあげ、両手で持っていた袋から片手だけを伸ばして彼女が手にかけそうになった小さめの置物をかすめ取ったのは僥倖だろう。

「あー」

残念そうに幽々子が呟く。
この置物を掴んで彼女が何をしようとしていたのかを、霖之助は考えないことにした。
その時、霖之助でも幽々子の声でもない第三者の声が聞こえてきた。

「あ!ゆゆこしゃま!今その置物食べようとしましたね!」

霖之助が考えないようにしていた了見をダイレクトスナップで繋げるようにその少女は叫んだ。
舌足らずなのか、発音がおかしいところがある。

「あらー。ようむじゃないー。どうしたのー?」

「いきなり居なくなるんだから、びっくりしたんですよ!」

主の縮尺に突っ込み事はせずに、魂魄妖夢は声を上げた。
それもその筈である彼女自身も―――いつもより小さいのだから。
引きつれている彼女自身の半霊さえも、破れた鞠のようにその姿を小さくしている(破れているわけではないが)。

「あ…………」

「ん?」

それまで気づいてなかったのか、妖夢が霖之助の方を見る。しかし今の身長では彼の足しか見えないので彼女は頭を上にあげて見上げた。そして―――

「う、うあ?ん!」

泣き出した。

突然の彼女の行動に霖之助は当初何が起こったのか分からずキョトンとしていたが、彼女が何故だか泣き出したという事に気づき、うろたえ始めた。

「い、いや、なぜ泣きだすんだい!?」

「て、店主さんが大きい?!ひっぐ、おばけみたい?怖いよ?」

いやお化けは君だろう半分だけだが、と口を尖らせたい衝動に霖之助は駆られたが、相手が幽々子のように幼児化しているという状況が霖之助に普段ならあり得ないだろう選択肢を選ばせた。

「よ、妖夢!とりあえず泣きやもう!それでも庭を預かる身だろう?」

「でも怖いのは、うえっぐ、嫌いです?。やだぁ、ひっぐ、怖い?」

いつものような敬語口調だったために幾分ましかと考えていた霖之助だが、どうやらそれは幼いころから敬語を使っていただけだったらしい。
霖之助は、それまで持っていた飴玉を入れた袋となにやら前衛的なデザインが描かれている置物を勘定台の上に置いてから体を折りたたみ、膝の間に顎をうずめるようにして妖夢に近づいた。

「どうだ、ここまでかがめばいいだろう。ほら、大きくなんてないだろう?」

「うっぐ……?」

彼女の目から溢れる大粒の涙を親指の腹で拭う。
瞳はいまだに赤らんでいたが、涙が出るのは止まっていた。

「ふぅ……」

疲れたのか、霖之助はそのまま後ろに尻をおろした。体を支えるために、両腕を支柱のようにしてバランスを取る。

「まったく……。何が何だか……」

霖之助は鬱々とした表情でため息をする。
見れば、勘定台に置いていた飴玉の袋を開けて中の飴玉を手当たり次第に口の中に詰め込み、まるでドングリを口いっぱいに入れたリスのように幽々子は頬を膨らせていたが、それを抑止しようとする気力はどこにもない。

明日からの食料はどうしようか―――いや、ないものねだりほど愚かなことはないと霖之助が考えていると、目の前の視界がジャックされた。

「………」

と言っても、ジャックされたのは目の前だけであり、上を見上げれば古びた天井がちゃんと見えた。
それに、ジャックされたといっても目の前に黒い何かが現れただけで、手で目を隠されたりしたわけでも、鳥目になったわけでもない。

「だーれだっ?」

「振り向いたらだれかすぐ分かるよ」

「ああっ、だめだよー!」

彼が後ろを振り向くと、ふくれっ面のレミリア=スカーレットが眼尻をあげて抗議をしていた。
レミリアの背中からは霖之助を覆うように黒い翼が広がっており、この翼を目隠し代わりにしたようだった。
そして―――もう説明するのがめんどくさくなってくるほど、当然のように彼女も小さい。

「小さい……?」

彼の頭の上あたりに疑問符が浮かぶ。
そう、確かに小さい。
しかしそれはいつもどおりの事なのだ。レミリアは五百年あたり生きているが、体は子供のそれだ。そして、見た目ではその体はなんら変わらぬように見える。
もしかして彼女は―――という一縷の望みをかけて霖之助は口を開けた。

「なぁ、君の名前はなんだい?」

「れみりゃはれみりゃだよ!うー!うー!」

「……れみりゃ、か」

「そうだよー。いい名前でしょー。……あれ?知らない人に名前って言っていいんだっけぇ?」

霖之助は立っているわけでもないのに立ちくらみを覚えた。それだけショックがでかかったという事だ。
レミリアは何度か咲夜とともに香霖堂を訪れているわけで、霖之助とは面識がある筈だというのに―――精神的にだけ幼くなっているレミリアなだけに、わざとやっているのではないかと霖之助は内心勘ぐったが、レミリアの行動はその考えがばからしくなってくるほど、子供らしかった。

「…………っは」

そこで、霖之助は気づいた。別に何故この店に力を持った、なぜだか幼児化している彼女らが押し寄せてきているのかではない(そこに気づかないのが彼の不幸とも言えるが)
十六夜咲夜の存在にである。
曰く、完全で瀟洒な従者。曰く、完全で瀟洒なメイド長。
主人がこんな状態なのだ、彼女はすでに動き出しているに決まっている。
後ろからまたもや泣き声が聞こえてきたのは、彼が安堵の結論を出したまさに今その時だった。


「え?ん、この女の人、無言でこっちを見つめてくるよ?」

泣いているのは言わずもがな、妖夢である。
片方の手を招き猫の手のようにこぶしを作り、目から溢れる液体をぬぐっている。
そしてもう一方の手を使い、無言を携えた双眸に向かって指さした。

「…………」

十六夜咲夜は無言で見つめていた。
その瞳には感情というものが見当たらず虚ろに見えたが、ただ単に寝ぼけているだけのようにも見えた。

そして、泣きだした妖夢をあやし始めた霖之助はまたため息をついた。

「縮んでいる……」

いつも着込んでいるメイド服さえも縮み、その体はスケールが小さくなっている。
と、咲夜の足から頭までを絶望的観測しながら眺めていると、ふと移ろう視線が止まった。

「………?」

何かがはみ出ている。具体的に言うとメイド服の襟の部分あたりに。それはあまりにも今の咲夜の姿には不格好で大きく、首元を覆い隠すほどにまで及んでいた。

「…………」

咲夜は、まるで今気づいたといわんばかりに少し瞳を大きくさせながら、はみ出ているそれに視線をうつした。自然と、頭が下を向く。

「あ」

胸元の筋が伸びたためか服がぴっしりとなる。それにより、窮屈そうだったそれが咲夜の胸の部分から転げ落ちた。

「…………」

そしてそれはあろうことか、ころりころりと転がると霖之助の足に当たってその動きを止めた。
凍る空気。


「……さく、や?」

妖夢の背中をさすりながら咲夜を見上げる。その手には今霖之助の足元にある物と同じ形のものが握られていて、どうやら一つだけではなかったらしい。

もしかしてこれは衣服の形を整えるためのいわゆる詰め物というやつではないかいやそんなものが彼女がつけているなんて知らなかったしそもそも体や服すべてが小さくなっているというのに何でこれだけ原形をとどめているんだおかしいだろう、という思いが一瞬よぎったが(ここまで0・2秒)、彼はそれを口にしようとはせず、足元に転がる釣鐘型の物をつかんだ。

「ほら、君のものだろう?」

立ち上がってから咲夜に近づき、なにも握られていない方の手にそれを掴ませる。

「…………」

咲夜は最初、無言で両手で掴んでいるそれを見つめていたが、何を思ったか急に、

「…………ありがとう」

と呟いてから、霖之助に抱きついた。

「あー!」

それにいち早く反応したのはレミリアである。

「咲夜が知らない人に抱きついてるー!私も抱きつくー!」

がしり、と霖之助の背中に抱きつくレミリア。
精神年齢が下がっても、身体の能力は変わらずのようで、レミリアの腕で締め付けられた霖之助は咳をした。

「れ、レミリア……。お願いだから、もう少し力を弱めて……」

前と後ろから幼い子供に抱きしめられている状況に四苦八苦していると、

「う?。て、ひえっぐ、店主さ?ん。うっぐ、見捨てないでください?」

妖夢が別れ際の恋人との関係に執着する女性のような声と言葉を出し、霖之助の足にくっついた。

霖之助は首を回してあたりを見渡す。といっても今の状態では首しか動かせないのだが。
すると、幽々子が見当たらない事に気づいた。きっと明日には彼の店の商品の何割かは魔理沙や霊夢とは別件で消えうせているだろう。

霖之助は、今日何度目かになるため息を、深く深くつき、呟いた。

「厄日だ……」

と。




























あとがき




はい、キャラ崩壊?。

す、すみませんでした……。
とりあえず、目ヂカラつよしさんからOKもらったので、続き書いたり。

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小説という駄文 | コメント:3 | トラックバック:0 |
<<既に11月であるという事に感嘆を覚えたりしたがその割にはssの進行速度とか遅すぎるんじゃないかなウタカタ君と言われたが私は鉛筆を唇の上に乗せる作業で忙しい。 | HOME | インスタントにできる画期的な生活リズム。ところでインスタントって何?>>

この記事のコメント

最初のミニ幽々子様の、「お腹がすいたわ~」で鼻血がでました。可愛すぎです。泣き虫妖夢やら、れみりゃやらも、イイです。
2008-11-05 Wed 12:38 | URL | メガミッション #-[ 編集]
今日、このサイトの小説を全部読ませてもらったが、貴方の書くキャラは俺好みの変態が多すぎて困るwww
これからも執筆頑張れwww
2008-11-09 Sun 22:15 | URL | ななななし #-[ 編集]
ロリと戯れる店主だと……いいじゃないか!!!

モチロンツヅクヨネ……?
2008-12-23 Tue 22:52 | URL | 七氏で勘弁 #zHAUYs2U[ 編集]

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