東空落星

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ちゃんとss更新しないとなぁ。

『THOUNDER DAYS FEVER―――雷の使用方法』


はいはーい。ネタ注意報発令だよ?。頭の悪い作者の考えつくのなんてこのぐらいなのさ?。
誰からが使っているだろうはすでに分かっているが、あえて行く。それがWA・TA・SU・XI !(キモッ

とりあえず普通のssなんじゃないかなぁ。
書いていいのか分からないところはとりあえずごまかした感じです。
香霖堂には、よく分からないものが集まっている。

それは、重いだけの棒の両極に丸い二つの石をくっつけただけのものや、黒い画面だけが映り続ける箱など、さまざまだ。
いや、それはただ使い方を知らないだけで、その品物にはちゃんと用途があるわけで、故に、店主にとってはたとえ使用方法がわからずとも、立派な商品なのだ。

―――まぁ、あのうさんくさい彼女なら、使い方も知っているだろうけどね、と森近霖之助は知らず考え込んでいたことに意見を付け加えた。本のページをめくるスピードは、異様なほど遅い。

「何か、おもしろいものはありませんか?」

「そうだね。君がいるから店の中にあっただろうに面白いものはコゲクロさ」

本から視線だけを外し、見える範囲で店内の様子をうかがう。
店の中の品物のほとんどはクロコゲで、残りはすでに煤となって風に運ばれていた。

そして、彼が本を読みながら別のことを考えていたということは、彼自身が読書する行為に集中できていないということに、直結する。

「? 仰っている意味がよくわかりませんが? それと、人と話すときは目を見て話すものですよ」

「実は僕には」

「空気を読みましょう。今はそんな屁理屈言っている場合ではありません」

何かしらのごたくを並べて事態を都合のいいように好転させようとし口を開きかけた霖之助だが、言葉を出し終える前に目の前に立つ彼女が口をはさんできた。

「…………」

針のように細い何かを首に押さえつけられているようで、霖之助は息をとめる。
いや、訂正。実際に押さえつけられてた。

「…………それは?」

「羽衣です。竜宮の使いは、羽衣で飛びますので」

彼の首元には、鋭利にとがった羽衣―――彼女が言うことを信じるのならばだが、どう見ても材質は布には見えない―――が突きつけられていた。つんと突けば、赤い液体が飛び出してきそうだ。
飛べるの事のどこが羽衣がドリルになる事の説明になるんだ、と霖之助は身を引いて首元から羽衣ドリルを遠ざける。
長江 衣玖はそれを追おうとせず、逆に羽衣を緩ませた。





「……それで、だ。君はなぜ、人の店の物をクロコゲにしたんだい」

ほんの少し声が上ずっているのは、いつドリルが襲ってくるか分からないからだ。
その証拠に、彼はほんの少し椅子から腰をあげ、足で踏ん張っていつでも逃げれるようにしている。
俗に言う、空気椅子である。

「いえ。何事も経験。彼らにもこの素晴らしさを教えてあげようかと思いまして」

素晴らしさを教えるためにクロコゲ&煤とは、スパルタも過ぎたものである。

「……それとこれと、どういう関係があると? 」

「………分からないのですか?」

刹那、彼女の瞳が大きくなる。
怒ったのだ、とその表情から読み取った霖之助は背を向けて店の中に走り出そうとした。

「まぁ、待ちましょう」

ガシリ

途端に、伸びてきた羽衣に右腕をがんじがらめにされる。
いきなり掴まれたことで慣性の法則が働き、がくんと後ろに引き込まれるような錯覚とともに霖之助は尻もちをついた。

「くっ……」


恨みがましそうに、後ろを振り向く。彼女の顔が見えなかったので顎をあげて上を見上げる。

「こうやるのです、いいですか。 まず肩幅に足を開ける。次に左腰に手を当て、まぁここまでは温泉行ったとき風呂上りで飲み物を飲むときのと同じですね。しかし重要なのはここからなのです」

そこで一旦言葉を切った衣玖は長いまつげのかぶさる瞳を閉じ、大きく息を吸ってから、

「サタデーナイトフィーバー!」

ずばーん

と、今時どこのヒーローでも言わないような音を店内に響かせた。
残っていた右手は天高く上に向かって伸びている。

「……………………………………」

固まる霖之助。

「……………………………………」

恍惚とした表情で自らのポーズに魅入ってる衣玖。

「……………」

「……………………………………」

「………………………………………………………………」

「…………………………………………………………………………………………何か言うものでしょう」

「うおっ!?」

ずばーん ずばーん

上の、屋根の方からきた突然の衝撃に、反射的に霖之助は手を上に翳した。

「な、何だ?」

「雷神様が、私のサタデーナイトフィーバーに感無量し涙を零しているのですね、雷ですけど」

「君自身が操って落としているだけだろう!」

いまだにポーズを維持している衣玖に霖之助は吠えた。もしかしたら、屋根自体に雷を落とされたかもしれない。香霖堂の屋根には絶縁体はおかれてないというのに。

「この痺れるようなサタデーナイト…………長くて面倒ですね。SNFでいいです。この素晴らしさが分からないからには、滝にうたれる代わりに雷にうたれさせたほうがいいのです」

「滝にうたれる方が断然いいけどね、僕は」

ずばーん 勘定台の角に雷撃が走る。

つい口を滑らせてしまった霖之助は恐る恐る勘定台の方を視界の隅で見る。
見事に、焦げていた。角だけというのが幸いかと思えたが、修理には手間取ると思われる。
いつのまにか霖之助の方向に伸びていた左の掌からは、パチパチと火花が散っていた。

「何か言いましたか?」

「いや、何も、言って、ないが?」

「そうですか。……ああ、そうそう。忘れてましたよ。ついついSNFを広めることに神経をそそいでしまいました。今日は、総領娘様のことでここに来たのです」

「総領娘……ああ、あのてんしとかいう……」

「いえ、てんこです」

「えっ?しかし彼女自身がてんしと……」

「いえ、てんこでいいのですよ」

再三言ってくる衣玖に霖之助にほんの少しの疑問が生まれたが、とりあえず彼女の言葉を優先させた方が良さそうだという考えから、その疑問はすぐ消えた。

「総領娘様が、下界の面白そうなものが欲しいと喚きまわるものですからね。ここに来れば見つかるだろうと聞いたものですから、ついでにSNFを広めるためにもここに来訪しました」

「誰にここの事を?」

「黒白の魔法使いに」

「…………」

本格的に魔理沙退治機を作った方がいいかにしてはあとで考えるにして、霖之助は困ったように唇を結んだ。

「ふむ……」

「どうされました?」

「さっきも言ったように、店の物は君がほとんど壊してしまったものでね。使えるようなものは店の中にはまだあるが、面白そうなものは何も……」

「壊したのではありません。教えたのです」

実を言うと、テキトウにいじくりまわしてみて面白いと感じたものはかなりあるのだが、それらは専ら非売品登録をしてあるので、霖之助は黙っておくことにした。

「何かありませんか? 何もないというのなら……」

「ま、待ってくれ…………ん?」

彼女の言葉の語尾に不安を感じ、言葉を遮った霖之助であったが、何かをひらめいたように首をかしげた。

「待てよ…………もしかしてだが……」

「どうしました?」

「ちょっと、待っていてくれ」

そう言うと霖之助は立ち上がり、店の中に入って行った。








「これなんだが…………」

しばらくして、彼はかなり大きい箱のようなものを両手で抱えて、奥から出てきた。

「これは?」

「外の世界の物なんだけどね、紫が言うには、動かすのに電気がいるらしい」

「電気………雷の気ですか」

「そんなとこだね」

どさっ、床に落とすようにしてその箱を置いた霖之助は疲れたのか円を描くようにして肩を回した。

「とりあえず、電気をこれに与えてみてくれないか?」

「はい」

ぴっ、と床に置かれた箱に向かって人差し指を伸ばす衣玖。

ずばーん ばごん


「……………」

「……………………………………」

「………………………………………………………………」

「…………………………………………………………………………………………私のせいじゃありませんよ」

箱に電気が触れた瞬間、うっすらと黒いなにも写さない所が光った気がしたか、次の瞬間には箱自体が爆発してしまった。

「ま、まだ同じようなものはたくさんある。いろいろ試してみよう。それと、君は少し雷の力を抑えてくれ」

「総領娘様がうるさいですから、早めに終わらせましょう」












「………これが最後の箱だ……準備はいいかい?」

「はい……」

幾度となくの雷の射出で疲れてきたのか、衣玖の顔にも疲れが見え始めた。ラストの箱だということも考えて、これがラストチャンスなのは変わりない。

「じゃあ、やってくれ」

「…………」

衣玖が、箱に向かって、指を伸ばす。



ずばーん




ピッ ブィィィィィィィィィン…・………


箱から音が鳴る。そして爆発はない。
二人は、この箱が起動したのだと理解した。

「やっと、できた……」

「さすがに疲れましたよ……」

二人の口から安堵のため息が出る。ここまでの苦労が報われたという点からか、二人の間には友情にも似た意識共通が生まれていた。

「それで、これは一体どんなものなんですか?」

「ふむ、そこだよ。……物を温める事ができるというのはわかるんだが……。どうすれば温めることができるか僕には分からないんだ」

「ダメじゃないですか」

落胆したように衣玖が眉をひそめる。
霖之助の能力は用途が分かるだけで、使用方法が分かるわけではない。当然と言えば当然である。

「どうやればいいのかな……」

行き詰まり、髪を掻く。
パカッと箱の横側の一面が開けられるのはわかったので、とりあえずそこに物(香霖堂貯蔵食品ベストコレクション?2大豆)を入れ、閉める。

「ここまでは合っている気がするんだが……」

「このボタンを押すのでは?」

横から覗き込んでいた衣玖が、側面についていたよく分からないボタンをテキトウに押し始めた。

すると、

ピッ

ブゥゥゥン……………

「うおっ!?」

薄暗かった箱の中がぼんやりと赤くなる。
二人が目を白黒させる中、箱だけは静かに自分の仕事を実行し、

ピピィィ……

止まった。箱の中は、また薄暗くなる。

「……どうなった?」

堪らず、霖之助が声を出す。
恐る恐る箱の側面を開き、中の物を取り出す。

一粒の大豆を手に取った霖之助はその温度に、

「………熱い」

と、感想をもらした。

「温められた、ということですよね」

「ああ、そういうことになる」

「ふぅ、……これで総領娘様も幾日かはこれで遊んでくれるでしょう」

「それでも、たった幾日かい……」

「でも、これはかなりもってくれると思いますよ」

衣玖はそう言うと、羽衣を箱に伸ばし、全体を何重にもぐるぐる巻きにしてから持ち上げた。

「それでは、ありがとうございました。もう遅いので、代金はまた今度に」

「ああ、また来るといい」

「ふふっ、総領娘様が暇を持て余したら、また来ますよ」


天に昇っていく竜宮の使いを見送ってから、霖之助は重大なことに気づいた。

「彼女は、壊した物の代金も払ってくれるよな……?まさか、ね……」

日頃少女たちに振り回されている分、霖之助の胸中は複雑なものだった。


















「ねぇねぇ、衣玖!今度はこれを温めてみようと思うの!」

「え? 生卵ですか、総領娘様?」

「ええ、下界に行って取ってきたの!さぁ、温めるわよ!」

ピッ 





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小説という駄文 | コメント:4 | トラックバック:0 |
<<新年という事で、書き方を変えてみる。 | HOME | 今更だけど、普通に考えたらこのサイト東空昇星だよね。>>

この記事のコメント

はじめまして^^
通りすがりにお邪魔させて頂きました^^ 応援ポチッ!!
宜しければ私のところにも遊びに来てくださいね♪
2008-11-23 Sun 18:07 | URL | @音三昧 #-[ 編集]
いつも作品楽しく見させてもらっています。
衣玖霖最高や!
2008-12-20 Sat 01:50 | URL | フレディ #-[ 編集]
衣玖霖をありがとうございます。
電気ネタ、SNFネタは衣玖さんをネタキャラに押し上げています。
ただ、龍神お抱えの預言者である衣玖さんが比那名居家の従者のように振舞っているのが少し違和感ありました。
2008-12-23 Tue 16:38 | URL | ケイスゥ #fzXxwl2E[ 編集]
このコメントは管理者の承認待ちです
2011-02-27 Sun 13:18 | | #[ 編集]

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