東空落星

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一日目、らしい。

俺、一週間更新できたらホフク前進するんだ……(訳わからん)。
まあおそらくは某眼帯ボスに影響を受けすぎたためだと思います。パトリオットォ!

そんなわけで一週間連続更新できたらいいナ的な気分で更新していきます。一応全部ssのつもり。
短編短編全部短編。たまに、というより全部子供っぽい。


つーわけで続きからでss。ネタもの。錬鉄の方の世界話と、懐かしのロボットとか。
文章力で言うと、ゼロがマイナスになるほどのひどい落ちぶれよう、しかしそれを気にしないのが私のクオリティ。
ではでは、よろしかたら、どぞー。
設定の法則が 乱れる!




「香霖、なんか伝説級の代物くれ」

「おやおや、君は非売品というカテゴリを知らないようだね。……というより、魔理沙。ならどうして置いていったんだい?」














朝早く何事かと思えば、魔理沙が強奪にやってきた。
彼女はやってくるなり店の中を荒らし始め、目的の物が無いとみると僕にキツイ視線を浴びせてくる。

「何でないんだぜ?」

「さてね。ミニ八卦炉をこちらに向けてくるような野蛮な子には、見えないのかもしれないよ」

「そうか。だが私はどこぞの王様みたく馬鹿じゃないからな、ちゃんと見える筈なんだが」

手に持った凶器をチラつかせてこちらを脅してくる魔理沙には悪いが、そう簡単に口を割るつもりはない。そも、自分でこの店に放置しておいて、今更返せというのがおかしいのだ。
同じく強奪者の博麗霊夢並みの直感力が彼女に無くて良かったと、ここぞとばかりに安堵することにする。いや、霊夢にそれがあるというのも問題と言えば問題なのだが。

「しかしどうして、そんなものが必要になったんだい?」

今まで魔理沙が置いていった、いわゆる曰くつきの代物は数知れぬがその保存状態はお世辞にも良いものとは言えなかった。袋に乱雑に突っ込んで店先にゴミ袋と抱き合わせで置かれたのであっては、元の所有者は本に報われない。
そんな扱い方をした代物を今更返せと言ってきたのである。理由を知りたくなった僕は、つい興味が湧いて聞いていた。

「簡単な事だぜ。必要になったからだ」

「それだけでは分からないから、聞いているんだが」

「仕方ない奴だな、香霖は。……他の魔法使いを見ればすぐ分かると思うぜ?」

「他の?」

あきれ顔の彼女にそう言われ、自分の知り合いを思い浮かべてみる。もしかしたら魔理沙には他にも知り合いの魔法使いがいるかもしれないが、あいにくと僕には二人ほどしか浮かんでこなかった。
魔理沙以外でというと時々人形作りの材料を買いに来てマケてくれないと見るや人形をけしかけてくるアリス。
本を読みに行くたびにサキュバスアタックを仕掛けてくる悪魔をおしおきするパチュリー。

「ふむ……少し……気が強い?」

「どこに目つけてんだ、香霖?」

魔理沙はうんざりとした様子で一蹴する。まさか、僕は見たことがないだけであの二人はもっと凶暴だというのだろうか。そうなると、危険人物の順位がまた変わって―――

「香霖、そろそろそっちから離れてくれよ、全然違うから」

「おや、そうなのか……ところで、いつから魔理沙は心を読めるようになったんだい?」

「あてずっぽで言っただけだぜ」

「なら、君と僕が考えている事は同じとは限らないわけだし、その言葉は鵜呑みにはできないな」

「香霖が考えてることなんか、間違いに決まってるぜ」

心外な、そう呟くと魔理沙はケラケラ笑った。眉間に皺を寄せた顔を見て笑えるのだからいい性格している。
盛大に笑う彼女だったが笑いつかれたのだろう、より一層際立った僕の顔を見て、

「あー、悪い悪い。アリスとパチュリーだけどな……ほら、どっちも使い魔もってるだろ」

「使い魔?」

思わず聞き返す。魔理沙はこくんと頷いているが、僕にはよく分からなかった。

「使い魔の原理はこれでも知っているつもりだが……。あの二人に使い魔なんていたかい?」

「なに言ってんだぜ、香霖。アリスの人形は魔力を使って動かしてるわけだし、パチュリーの所の悪魔は何かしらの契約でもやってるんだろ。悪魔が何もなしに人の下に居るなんて思えないしな。ほれ、どっちも使い魔だぜ」

「……要するに、自分も欲しくなったと?」

「その通り」

何故か嬉々とした表情をしている魔理沙に僕は一人溜息をつく。
魔理沙の一人口上中に気づいたのだが、どうやら彼女は他の魔法使いの持つ使い魔の利便さに気付いたようだった。何でも自分の技術にしようとするその努力は素晴らしいものだが―――

「それで、使い魔を使役するとして何に使うんだい?」

「当分は家の掃除に全力を尽くしてもらうぜ。その後は主に肩叩きに料理に……」

「……メイドでも雇った方がいいんじゃないかな」

「妖精メイドじゃ逆に荒らされるのがオチだと思うけどな」

確かに、彼女らではオチが見えすえている。だが、せっかく契約までして呼び出す存在をそんな事に使用するのもいかがなものだろうか。

「……ん? 所で、使い魔の事は分かったけど、それと最初の話がどう関係するんだい」

ふと思い至った疑問を口にする。
使い魔の事は十分に分かったが、それといわくつきの代物たちとの関連性が分からない。
当然の様に湧いた疑問だったのだが、魔理沙はやれやれと手振りで表すと、

「分からないのか、香霖?」

「ぜひ、ご教授願いたいね」

「……すごい物を媒介にすれば、すごいやつを召喚できるからだぜ!」

「…………」

いやいや、魔理沙。胸張らなくていいから。
まあ、契約に媒介を使うのは分かる。媒介を使用すれば契約時の魔力を肩代わりしてもらえるし、なにより術式の簡素化にも繋がるのだろう。
何せ、あくまで魔理沙は『普通の魔法使い』。自身に宿る魔力も人間のそれなのだ。……彼女が弾幕勝負とはいえ神やら妖怪やらに勝ったと伝え聞くから時々、忘れてしまいそうになるが。

「まあ、というわけだ。さっさと出した方が身のためだぜ」

「何がというわけなのか知らないが……。その使い魔との契約に関してだけど、別に必ず媒介が必要という話では無いんだろう? そもそも、そんな媒介を使うほどの上級使い魔を君は雑用に使うのかい?」

「どう使おうと私の勝手だぜ。それに、私の持っている使い魔の召喚方法についての本は、一冊しかないんだよ。で、そこに書かれている契約のやり方によると、媒介があった方がいいらしいんだ」

「…………やっぱり、無くてもいいんじゃ」

「あった方がいいって書いてあるんだから、用意するに決まってるだろ!」

僕の言葉に上乗せするようにして魔理沙が迫ってくる。ミニ八卦炉に込める力が増しているように見えるのは、間違いでは無いだろう。

「……はあ。ちょっと見せてくれないか。どうせ持ってきてるんだろう」

「見せたら隠し場所に連れてく、そう言うならいいぜ」

「それじゃあ本末転倒じゃないか……。まあいい、少し見せてくれ」

何処から取り出したのか、魔理沙がいつの間にか持っていた本を僕は受け取る。……ちょっと待て、なんだそのにやけ顔は。僕は隠し場所に連れてくつもりはないからな。約束を破るというのはいい気がしないが、こんな不当な約束あったもんじゃない。

「さて。まあ、確かに召喚術の本らしいが……」


自分の能力もあいまって、本自体の意味合いはすぐに理解できた。
これでもマジックアイテムなどを作ってきたこともあり、魔法関連には詳しいつもりだ。

「……これが詠唱の一節か……」

少しずつめくっていくと、一行ずつわざわざ開けて書かれた文列と、魔法陣らしき絵を見つけた。ここに至るまでは上の行と下の行の文字が重なってしまうほど字が詰め込められていた事から、どうやらここが呪文詠唱の部分との事が分かる。
前半部分は詠唱者によって変える必要があるようで、詠唱者の出自を呪文で紡ぐ必要があるらしい。その下からは基本的にすべて同じ―――何が起きるかわからないので言葉に読み上げたりはせず、僕は目で文字を追った。





―――閉じよ。閉じよ。閉じ



「うわあ!」

「わっ、何だ香霖。びっくりするじゃないか」

魔理沙にしてみれば、本を読んでいたはずの僕がいきなり大きな声を上げたのだ。驚くのも無理は無い。
だが、それ以上に僕の体は驚きに震えていた。そして、どこからか沸々と湧き上がってくる使命感に燃えていた。

「で、どうだった? さあ、私は見せたんだ。さっさと隠し場所に」

「魔理沙。これはやってはいけない。というより、まだ幻想に来ていない」

「は、はあ? いったい何を言って……」

「魔理沙」

「は、はいぃ?」

詰め寄る僕に、魔理沙も混乱したのか律儀な受け答えで返してくる。
今のうちに話を進めてしまった方がいいだろう。

「これは僕が紫に渡して、元ある世界に戻しておいてもらうから」

「え、あ、ああ、うん」

早めに渡しておいた方が―――いや、紫の事だ。分かっていて、わざと見逃しておいたのかもしれない。まったく、趣味が悪い。
本を棚の一番奥にしまいこみ、僕はそこでやっと安堵の表情を浮かばせることができた。

「…………ふぅ」

「………………ちょ、ちょっと待て! あれは私のだぜ、今すぐ返せ!」

しかし、僕が落ち着いてきた時、それは同時に彼女も落ちついてくるころ合いだという事を示す。
我に帰った彼女は当然のように激昂し、僕の方に駆け寄ってくる。

「返せったら返せ!」

「……そうだ。代わりに僕の使い魔を貸してあげるよ」

返答に困った僕は、あらぬ事を言い出してしまった。

「何? 香霖、使い魔持ってたのか?」

先ほどの激昂が嘘のように、魔理沙が不思議そうに訊いてくる。それだけ驚いているという事だろう。

「あ、ああ。ちょっと待っててくれ」

……背に腹は代えられぬか。僕は店の奥に入り、ほんの少し逡巡したのち、決心してあるモノを持って魔理沙の前に立った。

「それが、香霖の?」

「ああ……。けどこいつは特別でね。いつもは寝てるんだけど、ここの突起を横に動かすと……」

「わっ、こ、香霖動きだしたぞ、これ!?」

魔理沙が興味深そうな視線を僕が抱えているものに向けてくる。

「ここの突起でこいつの動きをコントロールできるんだ。もともとは紫の使い魔だったんだけどね、縁あって、譲り受けたんだ」

この台詞は嘘では無い。紫から譲り受けたのは事実だし、その動かし方を教えてくれたのも紫だ。

「これを、君にあげよう」

「……だけど。こいつ掃除とかできるのか? どうも、できるようには見えないんだが」

「勿論だ。外見など飾りだよ。更にはしばらくの間は僕がこいつのために魔力を送るから、魔理沙は疲れることもないよ」

「……うーん。ま、そこまで言うなら仕方ないぜ。召喚できなかったのは残念だが、香霖のがもらえるのなら私はそれでいいし」

「お気に召してくれたかな?」

「……別に、香霖のだからってわけじゃないからな。仕方なくだ、仕方なく」

「はいはい」

「それじゃあ、私は帰るぜ。ちょっと違うけど、目的の物も手に入ったしな」

そう言って僕が持っているソレを掴み取ると、魔理沙は店から出て行く。僕は彼女が外に出て空に飛び立つまで、その腕に抱えたものを凝視していた。
―――機械じかけの、犬の形をしたものを。

「さて……。電池が切れるまでに、紫には来てもらいたいところだ」

霖之助はそう言うと、店の戸を閉めた。
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小説という駄文 | コメント:2 | トラックバック:0 |
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この記事のコメント

お久し振りです
ひさびさのSSでしたね、まさか使い魔がアレだったとは
確かに掃除には使えませんね
2009-07-28 Tue 19:57 | URL | 放浪もの #-[ 編集]
このコメントは管理者の承認待ちです
2009-10-10 Sat 21:15 | | #[ 編集]

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