東空落星

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むりやり。

とりあえず覚えてる限りで、載せておきます。
かなり文章が少なくなってますが、一度消滅してしまったのだから仕方ありませんw
それではssです。
もっとちゃんとした文章だったのになぁ…。





















「ね、ねぇ霖之助!」

「何だい?」

「わ、わた、私のさささささ、サタンにならない?」

「サタンか。つまり君は、僕に悪魔になれと」

彼の体に、『666』の数字は刻まれてなどいない。















彼女―――豊穣の神、秋穣子が一人で香霖堂を訪れるのは、とても珍しいことである。
そんな彼女に、悪魔になれと言われるとは彼は思ってもいなかった。

「ふむ。悪魔と言えば邪悪や欲望の象徴だが―――僕はそこまで悪に傾いてはいないよ」

「ちょっ、ちょっと違っ……」

眉をしかめる霖之助。
言われたのがショックだったのか、ずれた眼鏡を直すのでさえ、忘れている。

「しかも神と悪魔は対立の関係にあるというのに、悪魔を従えようとする君はすごいね」

「だ、だから、私が言おうとしてるのはサタ…」

何かを言おうとする穣子。
しかし、彼は聞く耳を持たない。

「悪魔と言えば、地獄の一番の大罪は『裏切り』らしいよ」

「わ、私がそれを行ったとでも?」

「そんなことは言ってないけどね……」

「い、言ってるようなものじゃない!」

「いやね、ここに説教好きの閻魔様が居たらどう思うかなと」

「そんなの知らないわよっ!」

ぷい、とそっぽを向く穣子。
それを彼はじっと見つめていた。

「まさか、君にそんなこと言われるとは思わなかったよ」

わざとらしく大きなため息をし、勘定台の上に置いてあった本に手を伸ばす霖之助。
そのまま本を読み始める―――

「だから、違うって言ってるでしょ!」

―――しかしそれは、文字通り神のお声に阻まれた。

「み、穣子……?」

「いい?私が言おうとしたのはね……」

大きく息を吸い込む穣子。
その動きから、彼女の口から大声が出るのはわかっていたはずだが、不思議と霖之助は耳をふさごうとは思わなかった。

「サタンじゃなくて、サターンよ!」

「は?」

「サターンだからね、サターン!」


言うが早いか、彼女は店を全速力で出て行った。
まるで、秋に吹く風のように。

「サターン……?そういえば、店の倉庫に『セガサターン』とかいうやつが……」

閑古鳥が毎日のように鳴く店の店主は、よく分からないことをつぶやいていた。



















「で?言えたの穣子ちゃん」

「ちゃ、ちゃんと言ったわよ!」

ニヤニヤと笑いながらこちらを見つめる姉に、顔を赤くする穣子。

「でもあの店主さん、『サターン』の意味分かるかしら?」

「うっ………」

「どうせ穣子ちゃんの事だから、意味も教えずに出てきちゃったんでしょ?」

「…………」

「前、店主さんに店の倉庫を見せてもらった事があるんだけど、そこに似たような名前のやつがあったから、きっとそのことだと思ってるわよ」

「あー、うるさいうるさい!言えたんだからいいじゃない!」

「しかし、農耕神サターンとかけて、告白するとはね……。お姉ちゃんびっくりだわ」




農耕神と、豊穣神。
農耕には豊穣が、豊穣には農耕を。
どちらが欠けても、実りはできない。





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