東空落星

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自転車から、歯科院のあのキーンって音がする。

キーンってなるやつ、最近は技術の進歩で痛くはないそうですね。
科学技術バンザーイ。



虎鉄のイケメン度を1とすると、私は存在しないことになるということにむなしさを感じます。
いや、たぶん、猿野以下でもあると思います。
……元ネタ分かる人いるのかなぁ?
あ、あと全く関係ないけど久々のss的な?物もおいときます。
リクのは…、今週中?







『だから!プリズムにそれを使うのは禁止だって!強すぎるって!』
『うるせぇ!コンボ数90なめんな!』

つんざくような音に、耳をふさぐ霖之助。
人の言葉を使う、『音』に。

「何だいこれは?」

眉をしかめる彼の視線の先にいるのは、

「知らないわ。スキマの中にあったの」

今回の当事者である、八雲紫だ。

「知らないで済まさないでほしい。僕の能力でも分からないと言うことは、『物』では無いと思うのだが」

胡散臭い彼女から、『音』を発すそれに、視線を移す霖之助。

「……それにしても、気持ち悪いな」

それは、一見箱のように見える。
そして、それはとても黒い色をしている。
黒い、黒い、光の射さない深海のような暗さだ。
だが、それはただの黒い箱などではないとすぐわかる。
時折輪郭がぶれ、ぐにゃりとゆがむのだ。
そして、そこから『音』は発している。

『おまっ、なんでルシファー、二体もいんだよっ!」
『通信交換というのを知らんのか貴様はっ!』

―――のように。

「騒音をたたき出すこれを、今すぐ投棄してほしいんだが」
「あら、なんで騒音と決めつけるの?絶叫かもしれないじゃない?」
「こんなところに、人が入っているわけがない」
「決めつけるのは悪いことよ」

くすくすと、笑う彼女にため息をつく霖之助。
ああ、やっぱりこの人は苦手だ、と霖之助は思った。

「実を言うとね、これ、ある存在の集合体なのよ」
「なんだ。やっぱり知ってるじゃないか」
「思い出したのよ」

指で、その『音』を発する箱のようなものに触る紫。
触った瞬間に、ぐにゃりと動いた。

「なんだか、分かる?」
「さぁ?物じゃないなら僕にはさっぱりだね」
「あらそう?じゃあ、もう少し聴いてみれば?何か分かるかもしれないわ」
「答えを知ってる人がいるんだ。教えてくれるまで待つよ」
「なら、ずっと教えないわ」

くすくすと、いまだ笑みを浮かべたままの紫。
楽することは、許してくれないか。
仕方なく、『音』を発するそれに耳をすませる。

『おいぃぃぃぃ!ハントゲージMAXだったのに、お前が押してくるからから逃げるのコマンド押しちまったじゃねぇか!』
『お前は最初の一匹だけでラストまで行ってろ!』

『この電池とこの電池で、何が生まれるんだっけ?』
『豆電球のやつじゃね?』

『なぁ、これ、はじめからンとこ一回押すと、いったん消しても戻らねぇって知ってるよな?』
「ああ。だから消したのさ』


人の言葉で紡がれるその『音』の内容を、霖之助はさっぱり理解できなかった。
ただ一つ分かったとすれば、何らかの遊びの話をしている。
それしか、分からなかった。

「………さっぱりだ」
「諦めるのがずいぶん早いわね」
「これでも時間をかけたつもりだが」
「次ぐらいで分かるわよ」
「本当かい?」
「聞き逃したら、分からなくなるかもしれないわよ?」

いい加減な彼女に少しうんざりしながらも、もう一度耳を近づける霖之助。

『なぁ………。そろそろこれも飽きたな』
『次の買おうぜ』

『つまんねぇな、これ』
『別の買おうぜ』

『新作が出るらしいからよ、めんどくさいからこれ途中だけど止めようぜ』
『そうだな』


「…………ん?」

少しだけ変わる『音』の内容に、疑問符を浮かべる霖之助。
だが、それはまだ『音』を発し続ける。

『面倒』

『飽きた』

『次、次』

『新しいの』

『新品の』


その時、彼は気づいた。
『音』を発す、箱のようなものが、膨らんできたことに。
ぶくぶく、ぶくぶく。
どんどん膨れ上がっている。

「紫………?」

耳を近づけるのをやめ、これを持ってきた張本人に話を聞こうとする霖之助。
すると彼女は、

「―――やっぱり、こうなるのね」

そう呟き、ふわりと膨らみ続けていたそれに手をかざした。
すると、膨らみ続けていたのが嘘のように、どんどんそれはしぼんでいき。
最後は、彼女が持って来た時と同じくらいの、大きさになっていた。

「紫、それは……」

彼の言葉を無視して、箱のようなそれを、後ろに放り投げる。
きれいな放物線を描きながらそれは、後ろに開いていたスキマに落ちていった。

「これはね、人々に飽きられた『物』に残っていた残骸よ」
「何故、『音』が?」
「使われていた時の事を思い出しているのよ。一つ一つは微弱なのだけど、それがいくつも集まって、あんな感じになっちゃたのね」
「元々は、あんな形じゃなかったと?」
「ええ。そして、その残骸は一つの感情になった」
「感情?」
「憎悪、にね」

そして、彼女はまた笑みを浮かべた。
妖絶な、笑みを。

「捨てられて、憎まないわけないじゃない。飽きられて、怒らないわけないのよ」
「そういえば、突然なんで膨らみだしたんだい?」
「久々に目の前に人がいたから、そのまま飲み込もうとでも考えてたんじゃない?」
「……そんな危ないのは持ってこないでくれ」

ふと、彼は視線を感じた。
さっきの箱のようなモノが、見つめてるような気がした。

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