東空落星

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季節で何が好きですか? 私は梅雨が大好きです。

拍手返信もせずに何やってんだぁアホンダラ、という怒号が聞こえて来た気がします。
いや、ホント無理ですから。私の現在の体力はスぺランカーの主人公ぐら(ry
そんなわけでssです。
ロキさんからのリクエストである、アリ霖ですよ?。

『アリスを出そうとすると、どうしても話がおかしくなった。
後悔はティッシュに丁寧にくるめて、ゴミ箱に献上した。』


リクエストだからはりきったつもりが、空回りに……。
ロキさん、すいません。
うぐぐ。私にもっと文章力があれば。
なんで私は主観にしている人物をころころ変えるのだろう……。












ふぅ、と肩の力を抜く。
三日前ほど前から読んでいた本を、ちょうど読み終えた。
ぎらり、と太陽の光が眩しい。
まったく、有給でも取って空に上がるのを何日か休んでほしいところだね。
ふと、気配を感じた。
まさか。
自慢じゃないが、この店にこんな明るいうちから人が来るわけない。
そうだ。居るわけ―――


「針って、刺さったら痛いわよね」

「かたい皮膚で防がれるから大丈夫かもしれないが痛いのは確かだろうなさて君は何故ここに居る?」

「ちゃんと挨拶はしたわよ?気付かないそっちが悪いんじゃない」

思わず一気に、息をつかずに言葉を言ってしまった。
そりゃ焦るよ。本を読み終わったらいきなり―――アリス。君が居たのだから。
しかも、人形を縫いながら。
彼女は、いつもなら霊夢が使っている椅子に座りながら、チクリチクリと針を通していた。

「なぁ。どうして君は僕の店に居て、人形を縫っているんだい?」

焦るな森近霖之助。
少し前に糸やら綿やらは買いに来ているはずだから、今日は買い物というわけではないだろう。
それなら―――
………まずい。彼女がここに来る理由が、もうなにも見当たらない。
僕のオツムは、意外と単純らしい。

「どうも、作業が進まないのよ。だからリフレッシュを目的としてここに来たの。まぁ、どこでも良かったんだけどね。違う環境になれば、創作意欲も湧くってもんでしょ」

「いやいや、それなら魔理沙の家に行ったほうが」

「マジックアイテムやら実験道具やらがそこら辺に転がってるのよ?そんな所で人形なんて作れるわけないでしょう」

「だったら神社で……」

「裁縫道具が勝手に換金されるわ」

ふむ。
納得してしまう自分が腹立たしい。

「というわけで、しばらく厄介になるわ」

「………まぁ、居るだけならいいが……」

「そう?それなら遠慮なく」

そう言うと、彼女はまた人形作りに視線を戻した。
仕方がない。本でも読むか。
勘定台の中を探る。
確か、昨日見た時の置いてあったはずだ。
案の定、奥の方に本はあった。
それを僕は読み始めた。









ちくり、ちくり
今、この空間の中で聴こえるのはそれだけだ。
私は人形を縫い、彼は本を読んでいる。
ちらり、と私は彼の方を盗み見た。

「………」

すでに私への関心など無いのか、文章をずっと目で追っている。
彼とは時折、壁を感じる。
同じ空間に居ても、同じ場所には居ない。そんな気持ちになる。
ということは、私の顔が赤くなっているのも、気づかれてないってわけね。


さっき私はうそをついた。
作業が進んでないのは本当だ。でも、場所はここ以外嫌だった。
―――だって彼は、ここにしかいないもの。
彼といつでも居たい。いつもそう思ってる。
もしかしたら、作業が進まないのは、彼のせいかもしれないのだけど。


彼の前では、どうしても素直になれない。
もっと親しく喋りたい。
だけど、他人行儀にしかしゃべれない。
こんなんじゃ、何の進展もないわね……。

「ねぇ」

「何だい」

本から視線を外さない、無愛想な彼。
そんな彼の態度に、むっ、としながらも、私は勇気を出して言った。

「何か、作ってあげましょうか?」

「それは、人形を、という事かい」

「ええ」

「………いや、遠慮しておくよ。まだ未完成の物があるのに頼むというのは、忍びないからね」

「あ、あら。そう?」

そんな。
でも、あきらめきれない。
ここで言っとかないと、絶対に後悔する。
できるだけ冷静に、次の言葉を連ねる。
ちゃんと言えているか、不安だ。

「で、でも大丈夫よ?もう仕上げに入っているから、一つぐらいなら作れるわ」

「さっき作業が進んでない、と言ってなかったかい?無理する必要はないよ」

「だ、だけど………」

「ほら、手が止まっているよ」

「え?あ、うん………」

彼は本から少しだけ視線を外し、私の腕の動きを見ていた。
確かに、止まっている。
その事に気付いて、私は焦りながらもまた針を通し始めた。

「痛ッ!」

ちくっ、と鋭い痛みが指から全身に伝わる。
どうやら、自分で刺してしまったらしい。
しかも、かなり力を入れていたのだろうか。その指からは赤い液体がどろりと垂れていた。

「……血が出ているじゃないか」

「……このぐらい、大丈夫よ」

椅子から立ち上がって、こちらに寄ってくる。
近寄ってくる彼に、私は血が出てないほうの手で、『平気よ』と合図を送った。
しかし―――

「どれ、かしてごらん」

「だから、いいってば」

嫌がる私の手をとると、彼はおもむろに血が出ている指を自分の口の方に近づけた。
え?いや、まさか。やるはずないわよね。
だけど、私の直感は当たってしまった。

かぷっ

気づくと、私の指は彼の口に咥えられていた。
くちゅ、くちゅり、と舌が指に当たるのがとてもむずがゆい。

「や、ちょ、ちょっと!?」

「こうやると、血が止まると昔読んだ本に書いてあったよ」

「やっ、そうかもしれないけど!私に実践しないでよ!」

「……ほら。止まったよ」

ぬるり、と指の先端が彼の口から出てくる。
唾液がつたっているのを丁寧に、彼は持っていたハンカチで拭った。

「普通、こんなことやるかしら……?」

「うちには絆創膏もないんでね。立派な応急処置だ」

「それでもね………」

「まぁ、気にしちゃ駄目だよ」

「…………」

悪態をつく私。
でも、それとは裏腹に、私の心臓はばくばく、といつもよりうるさく動いていた。

「一応、ありがとうとは言っておくわ」

「そう言ってくれると、ありがたい」

「……あ、それと。さっきの話だけど」

「人形の事かい。だから作らなくていいと……」

「いいえっ。恩は必ず返すわ。私、これでも義理堅いの」

「だが………」

「い?い?の。人の好意を蹴散らすつもり?」

「蹴散らすって………」

「待ってなさいよ。ちゃんと作ってくるから!」




これで、彼のために作ってあげられる。
この一糸に、私の気持ちを込めよう。
この気持ちを、人形で表そう。
―――彼は、気づいてくれるかしら?





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小説という駄文 | コメント:0 | トラックバック:0 |
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